読書

日経トレンディ1月号

滅多に買わない雑誌。「新製品157完全テスト」の大きな文字に惹かれ、主にスマートフォンやデジタルカメラに関する動きをチェックするつもりでした。意外にも読み込んだのは炊飯器。うちはタイガー製を使っていて、たしか以前は象印だったと思う。なんとなく…

「営業の基本」がしっかり身につく本

岩泉拓哉(著) かんき出版 内容を表すタイトル。特にここに書くことは、もう無いかもしれない(笑) 。奇をてらったり、印象的なキーワードを駆使したりせず、題の通り基本が書かれていて好感が持てました。販売やマナーのみならず、集金を重視してるのもよ…

本家ゴーマニズム宣言2

小林よしのり(著) WAC 反原発を唱え出してから、機会を見つけては立ち読みしていました。12月の出張中には、単行本まで買ってしまいました。彼の取り上げるテーマはいつもいい具合にきわどい。つい手に取りたくなる題材です。しかしこれまで、最後の最後に…

さらば! スキルアップ教

週刊東洋経済11/26号。英語や会計、法律の資格を取得した人間達が、それに見合ったキャリアアップを実現してるかどうかに疑問をていする号。「スキル」より「教養」が大事だと。社会人対象の教材やスクールは一大産業。こういった疑問を挟み込むのは、意外に…

40歳から伸びる人の習慣

田中和彦(著) PHP出版 ビジネス書によくありますが、題を見ただけで中身があかります。「究極的に平易」ですが、「10分のコミュニケーションより1秒の挨拶」なんて、頷かされる項目も。こういう本は一つでも役立つ言葉に出会えたら満足です。コンビニでつ…

AERA

ネットに押されて部数減少に悩む週刊誌の見出しが、どんどんドギツクなる今日この頃。AERAを手に取ってみると、空気感が清涼な気がしました。好奇心を煽ることにやっきになる雑誌とは違う。それは大新聞がバックにある余裕なんだけど、すごき新鮮でした。12/…

京都人だけが知っている

入江敦彦(著) 宝島社 外からはわかりにくい京都について、西陣出身の著者が説明するエッセイ集。衣食住から、気候・名所にいたるまで、コンパクトながらも充実の内容。 京都以外の人に向けたかのようなタイトルだが、むしろ京都に住む人に受けそう。実際、…

福島原発でいま起きている本当のこと

浅川凌(著) 宝島社 以前、大手電器メーカーの原子力部門にいたという著者による本。おそらく偽名でしょう。正確にはタイトルにある言葉通りの内容というよりも、「いま起きているであろうこと」かな。著者の現場体験を振り返りながら想像する内容です。最…

東北学/忘れられた東北

赤坂憲雄(著) 講談社学術文庫 東北に見え隠れする、仏教以前を伝えるあれこれに目を凝らし、京都・東京目線じゃなく、東北の地から自らの地を見つめなおそうとする試み。仏教以前のみならず、稲作文化圏の外側であるとか、柳田國男や松尾芭蕉の視点を批判…

教科書に載っていない日本軍の謎

日本軍の謎検証委員会(編) 彩図社 陸軍史上最悪の悲劇を生んだ作戦とはなんだったのか―。 「零戦」の実力はいかほどのものだったのか―。 アメリカを激怒させた「死の行進」事件はなぜ起きたのか―。 真の「特攻の父」とは誰だったのか―。 スパイ養成学校「…

東電帝国 その失敗の本質

志村嘉一朗(著) 文春新書 著者は朝日新聞の元記者で、電力の担当経験もあるのだという。それゆえに臨場感ある東電のメディア対策が書かれています。他にも、東電誕生の経緯や、現在の9電力会社体制までの流れを知ることが出来ます。しかし、新聞記者あがり…

TPP亡国論

中野剛志(著) 集英社新書 話題のTPP関連書籍を手に取りました。著者によれば、首相が言うような「アジア太平洋の活力を取り込む」との話はデマカセ。実質的には日米FTAだと。そのからくりの説明に加え、貿易や景気などのメジャーな経済に関する通説への反…

福島の原発事故をめぐって

山本義隆(著) みすず書房 中曽根元総理大臣が原子力に邁進した理由を、核兵器保有国=大国という風潮に敏感に反応した結果と、簡潔で深い言葉を使います。原子力の平和利用も、マンハッタン計画の延長とばっさり。専門が物理学だけに、原子物理学の説明も冴…

ニーチェの言葉

白鳥春彦(翻訳) ディスカバー・トゥエンティワン ニヒリズムや反宗教的思想といった独自の思想により 二十世紀の哲学思想に多大なる影響を与えた、十九世紀ドイツの哲学者ニーチェ。「神は死んだ」という主張やナチズムとの関わりを噂されるなど、様々な伝…

新幹線パーフェクトバイブル

GAKKEN MOOK 現在の鉄道の主役・新幹線の、歴史やシステム、数多くなった車両についてなど、豊富な写真やイラストを使って説明してくれる。JR発足後のいまいち把握できなかった、それでいて本社転勤後よく使う最近の新幹線の事情を整理することが出来ます。…

40代を後悔しない50のリスト

大塚寿(著) ダイヤモンド社 40代で年収が10倍、人生の大逆転を果した著者が明かす、充実した「生き方・働き方」50の具体策。amazon:40代を後悔しない50のリスト-1万人の失敗談からわかった人生の法則-大塚-寿 私もこの本に書かれる年齢が近づいてます。ま…

ラーメンと愛国 

速水健朗(著) 講談社現代新書 ラーメンにまつわる様々な事柄が網羅されながら、著者独特の知識の「サーフィン」というべき寄り道のため、読み物として興味深い一冊となっています。インスタントラーメン・ご当地ラーメン・近年の「作務衣系」など、なんと…

週刊ファイト スクープの舞台裏

別冊宝島1812 宝島社 40年にわたりマット界の裏ネタを報道しつづけた『週刊ファイト』。90年代から00年代の誌面を中心に、スクープ記事の「裏舞台」を明かす。意外な「情 報提供者」たちの顔ぶれからは、これまでとまったく違ったプロレス史が浮かび上がる…

京都職人

サクラエディトリアルワークス(編) 水曜社 伝統工芸を受け継ぐ京都の名工50人の「技」と「半生」。美麗な写真とともに綴る「職人の世界」。amazon:京都職人―匠のてのひら-サクラエディトリアルワークス 姉妹本といえる「京都老舗」にくらべ、「職人」にス…

街道をゆく33 白河・会津のみち・赤坂散歩

司馬遼太郎(著) 朝日文庫 平安朝貴族文人を魅了した奥州、みちのくとは?amazon:街道をゆく〈33〉奥州白河・会津のみち、赤坂散歩-朝日文芸文庫-司馬-遼太郎 「くりかえすようだが、日本文化最初の栄光である奈良・平安初期の文化が、奥州の金でささえられ…

2011-2012 EUROPE SOCCER TODAY シーズン開幕号

ヨーロッパサッカー主要リーグの選手名鑑。スポーツ紙を宅配してもらった頃と違って移籍情報にも疎くなっていますから、驚くことが多い。ここに書かれた予想と、シ−ズン開幕後の現実が、また大きく違うのが面白い。ヨーロッパサッカー・トゥデイ 2011-2012 …

(エッセンシャル版)マネジメント 基本と原則

P・F・ドラッカー(著) ダイヤモンド社 このところ大ブームを巻き起こしているドラッカーのマネジメント論の神髄が詰まった一冊。ですが、ベストセラーになったり、ましてや女子高生が読んで所属する野球部のマジメントに生かせるほど易しいものじゃないで…

スティーブ・ジョブズの流儀

「個性こそ最強の戦略」。世界を熱狂させるビジネスの創造主たちは、見る者にそう思わせる迫力がある。自分を自分たらしめる絶対価値を「個性」と呼ぶのなら、個性を極限までつきつめていったところにこそ、最強の戦略がある。世界で最も卓越した形で、自ら…

珍妃の井戸

浅田次郎(著) 講談社文庫 列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃 は、何故、誰に殺されたのか?犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った…

部下の哲学

江口克彦(著) PHP文庫 「自分が一番勉強をしている、自分の考えが一番正しい」とそう思った瞬間に他人の話は耳に入らなくなってしまう。それが決定的に情報量を減らすことになる そうですよね。「一生懸命仕事してるから、ビジネス書なんて読む必要がない…

甲子園最強伝説

Number 9/1号。個人的には最高のチームは、KK時代のPL,最高の投手は江川卓だと思う。だから巻頭で江川と桑田が対談してるのを見て購入。企画に巧くやられてます。早実・荒木〜池田・水野と流れ、PLの桑田・清原と重なる物語は、高校野球史で最も盛り上がりを…

原発と権力

山岡淳一郎(著) ちくま新書 戦後日本の権力者を語る際、欠かすことができない原子力。なぜ、彼らはそれに夢を託し、推進していったのか。忘れ去られていた歴史の暗部を解き明かす一冊。amazon:原発と権力-戦後から辿る支配者の系譜-ちくま新書-山岡-淳一郎…

歴史人9月号

「歴女」の言葉もすっかり定着。書店には、歴史関連書があふれる子のごろですが、第二次大戦に興味を抱く女性は少ないのではないでしょうか。変わり者も多かった私の昔の知り合いの女性達も、幕末や戦国好きはいても、太平洋戦争に注目するコとかいなかった…

街道をゆく10 羽州街道・佐渡のみち

司馬遼太郎(著) 朝日文庫 前半は山形を取り上げます。同じ関西出身者である著者の東北観は、漠然と自分の底に持つものに近い。言語化の手助けになります。山形の4つの地方・・・庄内・最上・村山.置賜のうち、独特の個性を持つ庄内に関する記述が少ないの…

優駿9月号

記念号で、過去の「優駿」という雑誌自体を懐古する特集。寺山修司が寄せた文章もあります。テンポイントを語るのに、「ホステスのまりこ」の身の上を持ってくるセンス!。仕事の都合上、土日の休みが激減し、機械的に馬券を「おみくじ」のごとく買うだけの…