蒼穹の昴(2)

浅田次郎(著) 講談社

官吏となり政治の中枢へと進んだ文秀。一方の春児は、宦官として後宮へ仕官する機会を待ちながら、鍛錬の日々を過ごしていた。この時、大清国に君臨してい た西太后は、観劇と飽食とに明けくれながらも、人知れず国の行く末を憂えていた。権力を巡る人々の思いは、やがて紫禁城内に守旧派と改革派の対立を呼ぶ。amazon:蒼穹の昴-2-講談社文庫-浅田-次郎

いよいよ清国の中枢部分が物語の舞台。講談社から出ている「興亡の世界史」のシリーズでもまず清の時代の中国の巻から読み始めたくらいですから、変わらず興味深く楽しんでいます。
たいてい清側が「彼の地」として描かれるから、維新後の日本を逆に「彼の地」として見られるあたりが新鮮。東アジアの近現代史は面白いうえ現在の情勢ともつながっています。もっと知っておきたいですね。
龍玉のエピソードなんかは小説的作り話なんでしょうが、中国史を考えるうえで面白い設定。毛沢東は持っていたのかな。どうなんでしょ?。著者に聞いてみたいところ。
蒼穹の昴(2) (講談社文庫)
蒼穹の昴(2) (講談社文庫)