蒼穹の昴(1)

浅田次郎(著) 講談社

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう—中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの 兄貴分・文秀に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂をうつべストセラー大作。amazon:蒼穹の昴-1-講談社文庫-浅田-次郎

宦官・科挙制度・公開処刑。中国史について触れるとき、そこに感じる異様さが前述のような風習にある場合も多いわけですが、著者も同じ印象を持ってるのでしょう。ことさらに強調して書いています。だからシンクロして読み勧め易かった。
TVドラマ化されたものを年初に見た時は入り込めませんでした。小説の方がいいです。文秀と春児のキャラクターを、しっかりと魅力的に描いてある。続編も含めると大変な大河小説ですが、しばらく没頭していました。
[蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
蒼穹の昴(1) (講談社文庫)