沈まぬ太陽(5)

山崎豊子(著) 新潮社
会長室編になってからの主役ともいえる国民航空自身の腐敗の酷さに、読んでいて気分が悪くなる。全巻通して気の滅入る小説のままでした(笑)。まだアフリカ編の頃が、恩地にスポットを当てているだけ爽やか。
近年のJAL騒動はJAS合併の影響が大きいとの報道を見かけましたが、この本にあるような部分も存在するはず。稲森会長はどう立ち回ってるんでしょうね。著者はこの後、核密約を題材にした小説も書いてます。どこまでタイムリーなんでしょ。そちらも読んでおきたいですね。満州に興味を持つものとして、「大地の子」もやはり読んでおきたいです。

沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

新潮社 2001-12
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