中原の虹(2)

浅田次郎(著) 講談社文庫

清朝を真に愛し、憂えた偉大なる西太后の生涯が、ゆっくりと幕を閉じようとする時、
新しい時代に向け、その力を存分に発揮し始めたのは張作霖袁世凱であった。amazon:中原の虹-(2)-講談社文庫-浅田-次郎

西太后の死までを描いた巻。どうも前作ほどには入り込めない。春雷や張作霖にスポットを当てた今作は、春雲や梁文秀の前作より無骨で荒々しい。
優れた歴史小説が人々の歴史観を帰ることが、度々あります。例えば司馬作品がこの国に与えた影響は、計り知れません。浅田次郎は、西大后の評価を変えることを目指したのでしょうか。張作霖しかり。美化が過剰と気になるレベルです。

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中原の虹 (2) (講談社文庫)
浅田 次郎
講談社 2010-09-15
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by G-Tools , 2012/04/02