恐れるな!

イビチャ・オシム(著) 角川書店

2010年ワールドカップにおける日本のベスト16進出を予言したオシム。サッカーに対する深い洞察と日本への愛着はいまだ衰えない。2014年に向け て、日本はどんな取り組みをすべきか、ずばりと提言する。amazon:恐れるな!-なぜ日本はベスト16で終わったのか?-角川oneテーマ21-イビチャ・オシム

サッカーについて書かれた文章に再び触れることが嬉しい。大注目のW杯について、詩的に言葉を紡ぐことが出来るオシムが解説してくれているのだからなおさらのこと。そして試合やメディアの言及の影響を受けて構築された自分の印象が、くつがえされます。
また、「自分で考え行動する」など、サッカーにおいて大切とされていることがそのまま、我々一般社会でも同じく大切であることに気付きます。サッカーは人生そのものなのだとわかります。
著者が凡戦続きと評した大会は、クラブチームの洗練された試合と見比べると確かにそうかも知れません。しかしW杯が持つ独特の緊張感は格別です。代表チームゆえの不完全さもまた、大枚をはたいて作られた完璧なチームにはない面白さがあります。まだまだ4年に1度の国別対抗戦は、魅力たっぷりです。
恐れるな! なぜ日本はベスト16で終わったのか? (角川oneテーマ21)
恐れるな!  なぜ日本はベスト16で終わったのか? (角川oneテーマ21)