戦場でワルツを

2008年(イスラエル・仏・独) アリ・フォルマン監督

1982年、アリ・フォルマンは19歳のイスラエル国防軍の歩兵だった。2006年に彼は兵役時代の友人と再会し、レバノン内戦での経験と関連した 悪夢について聞かされ、フォルマンは自分自身がその頃の記憶を失ってしまっていることに気付く。
フォルマンは、しばらくしてサブラ・シャティーラの虐殺 (Sabra and Shatila massacre) の夜の幻覚を経験するが、自分が実際に何をしていたのかを思い出すことはできなかった。幻想の中では、フォルマンや仲間の兵隊たちは、ベイルートの海辺で 照明弾が打ち上げられていく夜空の下、海水浴をしていた。
フォルマンは友人の心理学者を訪ね、何が起きたのかを知り記憶を取り戻すために、同じ時期にベイルートにいた他の人々と話をするよう勧められる。 フォルマンは、兵役時代の別の仲間や、当時レバノンにいたジャーナリストのロン・ベンイシャイ (Ron Ben-Yishai) との対話を重ね、自分の記憶に迫っていく。
映画の最後にフォルマンは虐殺の夜の記憶を取り戻し、画面がアニメーションからサブラ・シャティーラの虐殺を伝える実際のニュース映像に移り変わっ て映画は終わる。
wikipedia:戦場でワルツを

事前に予習をせずに見たので、最初は状況の把握に時間がかかりました。イスラエルの行動に個人的には反感を抱いています。イスラエル人が過去の虐殺を後悔する内容の作品を発表したことに意義を見いだす声が多いようですが、まだまだ足りない。自己満足としか思えない。これは彼の社会(=イスラエルという国)に生きる人間への想像力が欠けた感想なのかもしれません。
戦場でワルツを 完全版 [DVD]
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