走れメロス

太宰治(著) 新潮社
心を打たれた作品について書こうとすると、時間がいくつあっても足りないくらい書きたくなります。そんな時、何かひとつにしぼって書くのも一手。この本については、そうのようにしたいと思います。
一番のポイントは、書き古されてることでしょうが、文章技術の巧みさ。ストーリーに語彙に表現力にと、こちらの内面の何かが回される気がする魔法が宿ってます。彼の作品には斜に構えて厭世的な部分があって、そこに青年期ははまるわけです。今は逆にそんなことじゃいけないと思う。なのに、読み進めてると、改めて凄い。
4 ・5年前の青森旅行の際、斜陽館の側の販売所で買ったままになってたのを、太宰ブームの今年、ようやく読めました。映画も見たいです。そして、興味深い人生は真似たくないです。
 
この番組、見ておけば良かったなあ。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html
走れメロス (新潮文庫)
走れメロス (新潮文庫)