時刻表ひとり旅

宮脇俊三(著) 講談社
時刻表の魅力を、他者にいかに伝えるか。面白い例をあげればあげるほど、マニアックで普通の人は引いてしまいそうな世界が記述されてます。いや、でも結構面白いですよ。私も鉄分高いのは自覚してるんで、一般の範疇に含まれるか微妙ですが。

ローカル線10傑に、いまはなく天北線が入ってる。

北海道旅行の魅力は、その広さにある。茫然と広がるだけで何もない原野、景色というよりは「超景色」で、焦点がないのだが、それが内地の人間の胸を打つ。観光を超えた感動を呼び起こしてくれる。とくに、北辺のサロベツ原野と猿払原野がいい。

いつも行ってる場所が、このように書かれてるのが嬉しい。上のような表現を出来ない自分が歯がゆいです。あとなんか、車で国境に向かってる感覚って、非情に「自由」な気になるんですよね。
時刻表ひとり旅 (講談社現代新書 620)
時刻表ひとり旅 (講談社現代新書 620)