ジャズの帝王 マイルス・デイビス没後20年

9月25日放送NHKアーカイブス。ジャズの巨人、マイルス・デイビスを取り上げた。小柄で繊細な音を得意としたお坊ちゃん育ちのマイルスが、ジャズ界に革命を起こし続ける様を追います。山場は「Kind of Blue」の録音のエピソード。コードではなくモードに乗っ取って録音するやりかたは、映像付きで説明を見てもよくわからい。ですがコルトレーンビル・エバンスが録音に参加したというだけで、持っておきたい一枚。
ここにも書くつもりでしたが、番組でも取り上げられていたのは、ビートルズを始めとするロックの台頭がジャズを脇役へと押しやった事実。私には難解に思えるジャズが、大衆音楽のメインストリームを占めていた時代があったことが信じがたい。
冒頭で出演者が「マイルスへの愛」を口々に表明する。そこまで魅力があるのにどこかわからないのが悔しい。まるで茶道とか陶芸のようです。