広島学

岩中祥史(著) 新潮社

瀬戸内のおだやかな気候にめぐまれながら、赤ヘル軍団の応援となると、なぜかくまで彼らは熱くなるのか?消費、健康など各種の統計では、日本人の平均像と もされる広島人だが、やはり独特の気風と慣習が、あの熱を育んでいた。世界遺産原爆ドームお好み焼き、ヤクザ、チンチン電車だけではない100万都市 の奥の奥。地理、歴史から観光まで、知られざる広島に迫る薀蓄、蘊奥の一冊。amazon:広島学-新潮文庫-岩中-祥史

同じ著者による「札幌学」が面白かったので、出張をより楽しもうと思って読みました。一緒に働いたおばちゃんとの世間話には役立ったかも。「マツダ」「野球」「原爆」「郡」などなど、街を特徴付ける材料は多く、楽しい読み物。終盤、ホテルの数を札幌や福岡と比較したときの手薄さから、出張員が宿泊する人数が少ないゆえの刺激の少なさを指摘。実際に歩いてみると巨大ビルが少なく、中国地方の中核都市にしては迫力不足。そこが個性でもあります。昭和の空気も色濃く残ってます。人は「のんびり」というより「しっかり」した印象。

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広島学 (新潮文庫)
岩中 祥史
新潮社 2011-05-28
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by G-Tools , 2011/08/13