蒼穹の昴(4)

浅田次郎(著) 講談社

運命に立ち向かい生きる道を切り拓くすべての夢見る人に捧げる「賛歌」
読めば勇気が湧いてくる感動巨編完結!
人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか 紫禁城に渦巻く権力への野望、憂国の熱き想いはついに臨界点を超えた。天下を覆さんと する策謀が、春児(チュンル)を、文秀(ウェンシウ)を、そして中華4億の命すべてを翻弄する。この道の行方を知るものは、天命のみしるし“龍玉”のみ。 感動巨編ここに完結!amazon:蒼穹の昴-4-講談社文庫-浅田-次郎

変法派の政治が失敗し、西大后が暗殺されかけたことで、皇帝の周辺を巡る情勢は180度展開。主人公二人はもちろん、国全体も大きく運命を変えることとなります。小説世界で「龍の玉」を持っていたのか気になっていた少年時代の毛沢東が登場します。著者が彼をどう描くのか、非常に興味深いです。知名度抜群なだけに、その書き方や立場次第で、続編の印象は左右されるかもしれません。そういうわけで、乱暴に括ると、最終巻は続編への期待を膨らませるのが目的であるかのような印象です。
蒼穹の昴(4) (講談社文庫)
蒼穹の昴(4) (講談社文庫)