ハート・ロッカー

2008年(米) キャスリン・ビグロー監督

004年、イラクバグダッド郊外。アメリカ軍の危険物処理班は、仕掛けられた爆弾の解 体、爆破の作業を進めていた。だが、準備が完了し、彼らが退避しようとしたそのとき、突如爆弾が爆発した。罠にかかり殉職した隊員に代わり、また新たな “命知らず”が送り込まれてきた。地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が始まる――。wikipedia:ハート・ロッカー

爆弾処理班の過酷な日々を映すだけのシンプルな内容が、逃げ出したい程の緊張感の連続です。戦争の是非などといったメッセージ性が打ち出されているわけではない。思想的拠り所を差し出してもらえない点も、また見ていてしんどい部分。
イラクの報道って、あまりないですよね。ベトナムは記者を戦場に入れたがために反戦運動が高まったから、その反省をふまえて報道規制をしているという話。実際のところ、こういう映画がアカデミー作品賞を取っちゃうあたり、実は報道規制がここまでされてるのは日本特有の現象なんじゃないかと疑いながら見ていました。こんな文章もあります。
直視に耐えないシーンもいくつかあります。戦争を繰り返してしまう人間という存在を、もう少しでも利口に作らなかった神様を恨みます。
ハート・ロッカー [DVD]
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