ミュージックマガジン2003年11月号

よくぞ今まで読みもせず捨てもせず残ってたものです。特集は「93年からの洋楽入門!」。越してきてから近くに音楽詳しいヤツもいないし、勘で買ってもハズレが多い。このようなガイドに頼ってCD買うのは正解かも。10代の頃はそうしてたわけだし。
萩原健太が、90年にアメリカで7インチシングルの発売を辞めたため、ビルボードのチャートの集計方式が変わってしまったことが、それ以降の業界の混迷の原因という話は面白い。日本でも国民的ヒットが消えたとよく言われますが、世界的な現象なんでしょう。また、例えば80年代のアメリカなどでは、おそらく世界市場を意識したわかりやすい音楽が制作されてたはずです。
また小野島大は、「音響の快楽」に焦点を当てたコラムを書いてます。これもわかっていたようで、改めてハッとしました。慣れ親しんだロック・ポップ的アプローチで接するから、いいのはわかるけど物足りなかったりした。聴き方そのものを変えるべきなんですね。従来の感覚からして異端だと思ってたものの方が主流だったことに気付かされます。エモーショナルな部分を揺さぶられなくても当然なんです。かといって、それがチャートアクションに反影するでもなく、多くの人の耳に届くわけでもない。
どう見ても、音楽の影響力って低下してますよね。