民主党政権

大下英治(著) KKベストセラーズ
政権交代前の半年ほどを中心に、民主党内部の動きを記録したルポ。表沙汰にできないような話まで載ってるから、信憑性を疑いつつも、面白かったですね。
例えば、小沢一郎に代わる代表選を前に、メディアが岡田指示を煽ったのは、きたる衆議院戦において岡田相手の方が戦い易いとの自民党の意思が働いての世論操作じゃないか。そう分析する鈴木宗男の声などもありそうな話ではある。
親民主の立場から書かれたと言えますが、連日批判報道の嵐にさらされてるから、かえってバランス取れるのかもしれません。メディアというのも、旧勢力の利権という人もいます。戦争で敵地を占領すると、まず放送局を押さえるなんて話があります。それくらいメディアの力は大きいし、そこを押さえられない新政権はマイナス面をあぶり出され続けて、苦労するでしょうね。
著者の作品は、学生時代に就職も決まって時間がたっぷりあった時、古本屋でまとめ買いして読んだ記憶がある。どれも結構面白かったのですが、特に「小説電通」の面白さが際立ちました。何やってるかわからない巨大組織の一端を垣間みれます。
民主党政権
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