国家の罠

佐藤優(著) 新潮社
大変売れた本なので説明は不要でしょうが、新潮社サイトより抜粋。

有能な外交官にして傑出した諜報員――。国を愛し、ロシア外交の最前線に飛び出した男は、なぜ、国に裏切られ、逮捕されなければならなかったのか? 政官財を巻き込んだ対立軸が交錯し、国益、国策、利権、野望など様々な思惑が複雑に絡み合う中で、対ロ交渉の実務と情報収集・分析を担っていた男は、何をしようとしていたのか?
佐藤優 『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』 | 新潮社

知人にも当書を絶賛する人が多いのですが、いまいち入り込めなかった。感性的に合わない。たしかに国家戦略のパラダイムシフトの説明は面白かった。外交において、違う考え方の存在の説明も。
国際関係は情に流されるだけでは回せないのでしょうが、親イスラエルの姿勢へのアレルギーがぬぐえません。彼の執筆の動機、もしかしたら存在するバックの存在などがちらちら。より装丁を知的に誂えた、落合信彦に思えてなりませんでした。
ところで、この人っていわゆるスパイですよね・・・
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)
国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)