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サッカーの布陣・戦術について、さらに監督論について書かれています。

これから始まる本文は、その感動を記したいわば事件簿と言っていい。自分で言うのも口幅ったいが、感動モノだ。それぞれの事件の背景にここまで関連性があろうとは、相関性があろうとは、思いもよらなかった。

システム論を空論とする向きに一石を投じています。面白い。かといってすぐ戦術について語れるようになるほどサッカーは簡単じゃないですけど。それにしても試合の後、このような分析が新聞や雑誌にすぐに載れば、どんなに面白いことでしょう。野球よりサッカーの観戦を難しくさせる点のひとつにポジションが決まってないというのはあるからです。賞賛が絶えなかったオシムにさえ、試合中はそれほどの人じゃなく選手交代は下手と言い切るいさぎよさ。この著者の本を他にも読みたくなります。

4-2-3-1 杉山茂樹 | 光文社新書 | 光文社