現代の百貨店

廃盤になってた一冊。アマゾンで古書を購入するも、激動のこの業界を表すには10年前に書かれた当書では若干の時代遅れも否めません。百貨店がその登場時、安売りという面での価格破壊者として登場したいきさつは知りませんでした。お店というのはそれまで、人によって価格が違ったり、奥から出してくる商品が違ったりと、不透明要素が多かった。そこに「定価明示」「入店自由」「大量陳列」「返品自由」「現金販売」を持ち込んだのは革新的だったと。今われわれが普通に買物と考えてる概念を発明したのが百貨店だったわけですね。決して「高級品が揃ってる場所」というわけじゃなかったのです。

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