延安の娘

2002年(日) 池谷薫監督

中国・延安。“中国革命の聖地”と呼ばれるこの場所で、貧しい農村の娘・海霞(ハイシア)は、実の親を捜していた。彼女は生まれてすぐに両親に棄てられ た。彼女の両親は文化大革命時代に毛沢東により組織された紅衛兵の一員だった。共産党内部の壮絶な権力闘争に利用され、振り回される結果となった紅衛兵た ち。海霞の“自分が生まれ、棄てられた理由が知りたい”という強い思いは、かつての紅衛兵たちの忌まわしい記憶を甦らせてしまう。そして、海霞の親探しを 手伝う黄玉嶺にも、そんな拭い去ることのできない紅衛兵時代の痛ましき過去があった…。解説/あらすじ - TSUTAYA online - 延安の娘 DVD

3/26にBS-NHKで放送していたものを録ってました。文革って現地でもタブー視されているため、きちんとした歴史として語り継がれてない面があるという。数千万もの人が亡くなったと「言われている」・・・つまり良くわからない・・・。そういうナイーブな、かつ大きな問題を日本人が撮ったことに驚きます。
この2・30年の間に起こったこととは思えないくらい、過酷な人生を登場人物たちは送っています。映像に映し込まれた、事実の重さに圧倒される。主人公と言える海霞の不思議な魅力。延安の過酷な自然と、発展から取り残された街の様子。どれも釘付けにさせるに十分なもの。
全ての登場人物が中国人で会話も全て中国人ながら、日本人監督だからか、ふっとした映像や人の撮り方に日本的感性が見えます。
延安の娘 [DVD]
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