キューポラのある街

1962年（日）　浦山桐郎監督
「映画史に残る名作」を、この歳になってようやく見ることができました。大女優の若き姿や親の世代の大スターの動く映像もさることながら、昭和30年代初期の日本の風景と風俗に目を奪われます。ストーリーを追うのを忘れるほどに。
極貧の主人公少女とその弟、彼女達の在日朝鮮人の友達を中心に、進路・差別・経済・政治・性などを描く青春ドラマ。こう書くとドロドロですね。のちの吉永小百合作品からは想像できないくらいにディープ。評価が高いのもわかります。今村昌平が脚本参加してるだけのことはあります。
共産党的な考え方を含む部分もあるし、北朝鮮を良く描いてもいる。これは、封切られた時代背景を考慮すると仕方ないと思います。
吉永小百合って、父も上司も大ファンで、まあ可愛いとは思うんだけど、どうしてここまで巨大な存在になったのか不思議なんですよね。極端にハムスター顔というか。絶世の美女というわけではないと思うのですが。
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