ヘッド博士の世界塔

20年ほど前に買った、埃とヤニで黄ばんだCDを久々に聴き込みました。フリッパーズというと「Sending To Your Heart」や「Wild Wild Summer」が好きで、発表当時バンドギャルの多くが絶賛した本作の良さはちっともわからなかった。「理屈っぽい音楽わかった気になて、通ぶってんじゃないの?」くらいに思ってた。このたび聴き直しても、音質がぼやけてて、失敗したサイケと最初は感じた。もう好きになることは無いと思いながら、どうして評価が高いのかネットで探した。するとこれはフリッパーズが、ビーチボーイズの未発表作「スマイル」を意識したものとの記述があって腑に落ちたんです。そう意識して聴くと、目の前が開けた様子。気に入らなかった音質も、あえて60’sを意識したのか。もうそれ以来、どっぷりハマってます。
Groove Tube

ヘッド博士の世界塔
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